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6月

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氷のついたち

 最近ではあまり聞くことがありませんが、6月朔日(ついたち)を「氷のついたち」とか「鬼のついたち」といっていました。平安のころ、氷室の氷が宮中の人たちに配られた故事からきているようです。
 民間の人たちはお正月の鏡餅を取り出して小さく割って食べる日がこのついたちでした。鏡餅はカチンカチンで石のように堅くなり、ひび割れが入っています。とうてい包丁などの刃物では切れませんのでひび割れにそって手で割るか木槌でたたきます。そうすることで鏡餅は鋭い鬼の牙のような小片になりますが、これを油でいためていり餅にして食べます。小片が鬼の牙のように見えることから「鬼のついたち」とも呼ばれた訳です。
 いり餅にしても固くて、なかなか噛めません。
 固いものをあえて噛むのは歯を丈夫にするため、これが歯固めです。固いものを、しっかり噛んで食べなければならないのは今も昔も同じです。
 何でも、飲み込んでしまう今の子供たちに伝えたい民族行事ともいえます。今、この6月1日は「チューインガムの日」になっています。ガムは虫歯の元と嫌われた時期もありましたが、噛むことが見直されて汚名を返上しました。
 6月4日は、ごろ合わせから「虫歯予防デー」です。虫歯は、粗食のころ少なく、文明の進歩とともに多くなってきました。あごの発達も同じ。現代っ子は柔らかい食べ物が好きで、あごをあまり使いませんので日本人の顔の骨格にも変化が生じているようです。
 

時の記念日

 日本書紀に671年4月25日、水時計が設置され,時を知らせたとあります。これが我が国の時計に関する記述の最初のもの。この日を記念して新暦に改めた6月10日が「時の記念日」となりました。大正9年のことです。  中国で初の時計は商代で2千年以上も前ということですので随分開きがあるなと思っていたら、最近になって縄文時代の遺跡から日時計らしい石組が発見されました。太陽の動きに時を意識したのははるか昔の古代、中国でも、西洋でもそして日本でも同じだったようです。
 時計は当て字で、もともと日本では「土圭」と書いて日時計の意味に用いました。
 
 

父の日

 6月の第3日曜日は父の日、「母の日があるのに父の日がないのは片手落ち」とアメリカのワシントン州に住むジョン・ブルース・ゲット夫人が父の日を定めようと提唱したのがこの日の始まりです。  母の日のカーネーションに対してこの日はバラがシンボルの花となっています。
 

梅雨 虫送り

 梅雨とは梅の実が熟するころ降る長雨のこと、別名を陰暦五月ごろに降るから五月雨(さみだれ)と言いました。
 植えた早苗が根づくためにはこの時期の雨は大切です。さみだれは天の恵みの雨と言うことになります。ところが、空梅雨や日照りが続くこともあります。そんなときは村人が総出で「八大龍王雨降らせたまえ」と鉦や太鼓をたたいて雨乞の祈願をします。念仏踊を踊りまた龍神やカミナリ様を怒らせて雨を降らせることを試みました。
 田に引く水を確保するために水争いも頻発し、時としてそれは集落間の争いにまで発展しました。しかし、空梅雨の時に限ってひとたび降り始めるとそれまでを取り戻すかのように降り続き災害を発生させるものです。
 梅雨の後半はしばしば豪雨になります。
 六月の晦日(みそか)は一年の前半の最終日にあたります。
 神社では茅の輪くぐりをしたり形代(かたしろ)にけがれを移して川に流して厄よけをしたりまれに火祭りをしました。
 農村ではこの行事が虫送りである場合がありました。農薬のないころは干害や風害にもまして恐れられたのが虫害でした。
 イナゴの大群に農作物に限らず山野が丸坊主にされることはいまだ中国やアフリカにあるようですがかつては日本にもあったようです。
 虫送りには悪霊の依代(よりしろ)として草やワラで人形を作りそれに供物の食物を包み込んだりあるいは稲の虫を人形に持たせたりして行列の先頭にたてて鉦や太鼓ではやし「稲虫送るぞ」などといって村さかいまで送って焼き払ったり川や海へ流したりしました。
 
 

UFOの日

 空飛ぶ円盤が目撃されて世界の注目を浴びたのは半世紀ほど前の1947年6月24日でした。アメリカ合衆国、ワシントン州の山の上を飛行していた人が円盤を目撃しました。地球上のものとは思えません。どこかの星から家族旅行にでもやってきたのか9つがガンの群れのように飛んで行きました。でも銀河鉄道を使ってのんびりした旅ではありません。あとでその速度を計算してみたら時速1920から2820キロもあったそうです。
 米空軍にはその年の初め頃から円盤の飛行物体の報告が寄せられていました。しばらく後にUFO(未確認飛行物体)と名付けられ本格的な調査が始まりました。
 調査といっても相手はエイリアンとかETとか呼ばれる異星人のことそう簡単にはその姿を見せることはありません。
 でも古代文明の遺跡のなかには壁に描かれた絵が宇宙船の内部だ、ペルーのナスカの地上絵はUFOから見たときの目印だという人もいて夢や想像力をかきたてます。
 日本でも「見た」という情報はかぎりなくあるそうです。そのほとんどが流れ星や、遠くを飛ぶ飛行機だとか。エイリアンはやって来てほしくない悪い異星人、ETやスーパーマンならぜひ逢いたいし、かぐや姫やウルトラマンならもっと逢いたいと思うのは映画やお話しの影響でしょう。
 
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